ナノファイバーって? of 株式会社オーテック

ナノファイバーとは?

ナノファイバーとはその名の通りナノサイズの繊維の事を言います。
ではナノとはいったい?
ナノ(nm)とは100万分の1ミリの事を言います。
まだ分りづらいですからもっと具体的な例で説明しますと。
髪の毛の太さ0.08ミリ(個人差はありますが)とすると80,000分の1ミリとなります。
更に具体的言うと地球のサイズを1メートルと表現した場合、ナノのサイズはビー玉程の大きさとなります。


ナノだとなぜいいのか?

繊維が細いとなぜ良いのか?それは細かいチリを効率よく捕集するからです。
具体的には例えば市販のフィルター繊維を丸太で例えた場合、太い丸太を重ねて置いたとします。
そこに上からサッカーボールを落としたとき、丸太どうしが太いので重なり合っている隙間をぬって、サッカーボールは下に落ちていってしまいます。
繊維が太いとこの隙間が出来てしまうので、より多くの繊維を重ねて熱で圧着して繊維どうしを溶着させて細かいチリ等を捕集する事が出来るようにします。
しかしそうする事で通気性が悪くなり空気清浄機等のフィルターでは電気をより使うようになります。
一方ナノファイバーの極細繊維はマイクロフィルターのような丸太ではなく枝ほどの太さとなるので、フィルター自体を薄くしても細かいチリ等を効率よく捕集し尚かつ繊維どうしを熱で溶着してない
ので、空気抵抗が少なく風通しが良いフィルターとなります。
更にナノファイバーで作られた綿は繊維径が細いので空気層が沢山存在します。
この特徴を利用して船舶事故等で流出した原油などを吸収する綿を作る事が出来ます。
ナノファイバーで作った綿は自重の40倍の油を吸収する事が出来ます。


特徴

1:繊維が細いと小さな塵などを捕集する事が出来るのはもちろん、繊維に当たる風の抵抗が無くなるスリップフロー
  現象が起こる事で、フィルターなどの圧力損失を減らす事が出来ます。

2:空気の圧力損失が減る事で、空気を吸うファンの消費電気量を抑える事が出来るだけでなく、
  モーターの小型化にも繋がります。

3:繊維が細いと表面積が増えるので、重油や食用油等の油を自重の40倍取り込む事が出来ます。

4:繊維径が細い事で、繊維同士が絡み合い空気の層を多くつり出す事が可能!
  この空気層が高性能の吸音材&防音材&断熱材を作り出す事が出来ます。




ナノファイバーウェブ(ホームページ用).JPGナノファイバーシート(ホームページ用).JPG